この手に残った最後のリンゴは
齧るとエチレン瓦斯の匂いがした

清廉な果実の朽ちていく匂い
ふと、みたことのない彼の泣き顔が目に浮かんだ

舌の中で、腐敗した果肉をもてあそぶ

舌先は無感覚

ふと、知っているはずの彼の精液の味を想い出す

記憶の中も無感覚

秒針の止まって久しい時計

「もう、なにもかも手遅れだけどね」

二度と還ることのない天空を見つめ

僕は、オカシクなって少し笑った


●お世話になった某方への捧げもの。TOPにしちまったので一応ここに(汗)。
見辛いカンジで申し訳ありません(汗)。ファウスト=零さんネタより。日記で書いたポエム(笑)つき。
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